3年ぶりに総会・懇親会を開催いたしました(2022年度)
総会・懇親会のようす
コロナ禍により2年間中止となっていた監視宮高会総会・懇親会を3年ぶりに開催しました。感染防止に十分配慮しながらも、久々の邂逅に笑顔あふれる総会・懇親会となりました。
今年は邦楽演奏家重森三果さんをお招きしました
重森さんは、邦楽演奏家・和楽アーティスト重森三果として活動なさる一方、新内志賀のお名前で新内研進派を率いるお家元でもいらっしゃいます。他のジャンルとのコラボや古典文学の脚色、作曲、演奏など、多彩な活動を展開され、2014年度には文化庁芸術祭音楽部門優秀賞を受賞なさっています。また舞台のかたわら、映画やテレビ番組制作では役者さんに指導をなさったり、ご自身が出演されたりもしています。「長崎ぶらぶら節」では、吉永小百合さんを指導され、ご自身も出演なさっていますし、最近では、昨年の春のBS11の太秦映画村からの「京都夜桜生中継」で里見浩太郎さんとお二人でゲスト出演され、トークをされたあとなんとも艶やかに三味と端唄を披露なさっていました。また、昨年末NHKテレビで放映されました中村勘九郎さん主演の「忠臣蔵ラプソディ 中村仲三出世階段」という番組では、妻役の上白石萌音がかなりの時間ノーカットで弾き語りをなさり、あちこちから称賛と驚きの声が上がりましたが、それも重森さんがご指導なさったということで、重森さんあったればこそのあの名シーンだったと、そのご活躍ぶりを知りました。 お母様は宝塚音楽学校で日本舞踊を指導なさり、黒木瞳さんや天海祐希さんなど多くのタカラジェンヌを育てられた重森由郷さん。おじい様は昭和を代表する作庭家の重森美玲さんです。
あっという間に和の世界の空間に
「言葉・音・艶を楽しむ」がテーマ
圧巻は「源氏物語 夕顔」。「古典文学を口語に翻訳して現代に伝える」語り部、重森三果さん自らが書き下ろされた新内語り。 佳境に入ると三味線の旋律と「くどき」が異次元の世界を創り出し、重層的に響きわたる音色は、まるでオーケストラと複数の演者による語りかと錯覚させるような迫力が。そんな優美で幻想的な演奏に惹きこまれ、会場はどっぷりと「源氏物語」の世界へ――。 端唄、お座敷唄などもご披露下さり、フィナーレは「宮津節」。宮津節は江戸末期に日本中で大流行し、京都の花柳界でも盛んに唄われたとのことで、まずは、京都花街で唄われた宮津節。
そして締めくくりは「正調 宮津節」。アクリル板に守られた会員も手拍子と歌声で大喝采。
懇親会
山﨑前事務局長 挨拶と乾杯
20年もの長きにわたって事務局を担当してくださった山崎雅視さん。これに先立ち、総会では感謝状が贈られました。
新会員自己紹介(7名)